秋田県 旅の終わり
僕は大学時代、北海道最北端の稚内から自転車ひとり旅を始めた。海岸沿いを1,000km以上走ってフェリーで津軽海峡を渡り、青森の竜飛崎を経由して秋田の男鹿半島にたどり着いた。
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当時はただひたすら日本海沿いを走っていただけなので、ここ男鹿半島に関する知識はゼロだった。
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自転車にとって酷な、とんでもないアップダウンを繰り返しながらやっとの思いで到着した半島の先端「入道崎」で、断崖絶壁のカーブを勢いよく下っていた僕の目に、不意にとてつもない絶景が飛び込んできた。
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荒々しい海岸線、その上に広がる穏やかな草原。
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あまりの衝撃に、このまま自転車旅を続ける意味を考え直した。僕はこの景色を見るために、これまで北海道から走り続けてきたのではないかと思ったからだ。
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実際、この日から天気予報が雨続きだったこともあり、翌日僕は男鹿半島で自転車を降りる決心をした。
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そんな思い出の地「入道崎」に再訪できたこと自体とても感慨深いものがあったけど、その上最高の夕陽で出迎えてくれて、本当に本当に感動した。男鹿半島、最高!
画像撮影詳細
- カメラ:SONY ILCE-7M3
- レンズ:24mm F1.4 DG HSM | Art 018
- 撮影日時:2019-05-02 18:30:23 +0900
- ISO感度:100
- 露出時間:1/200
- 露光補正値:-0.7
- 絞り:8.0
- 焦点距離:24 mm
- ホワイトバランス:Manual
受賞審査員コメント